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<<   作成日時 : 2018/02/17 16:00   >>

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本日は、3月4日に行われるアカデミー賞に於いて衣装デザインで

ノミネートされている2作品をご紹介したいと思います。





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1作目はゲイリー・オールドマンが元英国首相のウィンストン・

チャーチルを演じた「ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから

世界を救った男」
です。


この映画の衣装を担当したのはジャクリーヌ・デュランという

イギリス出身の衣裳デザイナーで、過去にもアカデミー賞で

オスカーを手にした事のある人物です。


彼女は以前に彼が出演した「裏切りのサーカス」という作品でも

タッグを組んで衣装を担当したそうです。


また、今作品では彼の特殊メイクを辻一弘さんという日本人が

担当し、テレビ等で話題となっておりました。

メイクアップ&ヘアスタイリング部門でノミネートされていますので、

ぜひオスカーを獲ってもらいたいですね。





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そしてこちらは皆さんご存知のチャーチル本人です。

貫禄たっぷりながらも彼のトレードマークでもある水玉のボウタイ

がチャーミングな印象を感じさせます。

あとウェストコートに付けたウォッチチェーンも彼のレードマークの

ひとつですね。





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で、こちらは特殊メイクを施したゲイリー・オールドマン演じる

ウィンストン・チャーチルです。

衣装の小道具も含め良く似ていますね。

目を見るとちょっとチャーチルとは違うかなと思いますが、顔の

肉付きや頭の禿げ方など特殊メイクが凄いです。


そして今回彼が着ている衣装は“サヴィル・ロウ最古のテーラー”

として知られる、老舗テーラーの「ヘンリー・プール」が仕立てた

スーツだそうです。

実際、ウィンストン・チャーチル自身もこのお店の顧客だったので、

今回の衣装に関してはこの店をおいて他にないといった感じですね。





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また、チャーチルと言えば、歴史上最も著名なシガー愛好家の一人

としても有名ですね。

彼にちなんで、太く長いものにチャーチルと呼ばれるサイズがある

くらいです。





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そしてチャーチルはシャンパンをこよなく愛していたことでも知られ、

フランス「ポル・ロジェ」社のシャンパンを好んでいたそうです。

シガーにシャンパンにビスポークスーツ、で、首相。

これは敵いませんね (笑)


ちなみに公開は3月30日(金)からですので、ご興味のある方は

是非ご覧頂ければと思います。



公式サイト
「ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男」








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2作目はダニエル・デイ・ルイス主演の「ファントム・スレッド

です。


こちらの作品は1950年代のロンドンが舞台のお話だそうで、

主演のダニエルが演じるのは、上流階級のご婦人にオート

クチュールのドレスを仕立てる仕立て屋という役処です。


この作品の衣装を担当したのはマーク・ブリッジスというアメリカ

の衣装デザイナーで、過去にはダニエルが主演男優賞を獲った

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 」という映画でも衣装を手掛けて

いました。


また、彼は以前当ブログでもご紹介した「アーティスト」という映画

で、衣装デザインのオスカーを獲得した人物でもあります。





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そして、ダニエルが今作品を演じるのにインスピレーションを得た人物

の一人として、アメリカ初のクチュリエとして知られるイギリス生まれ

のファッションデザイナー、“チャールズ・ジェームス”の名前が挙がっ

ていました。

僕は彼の存在を知りませんでしたが、第2次大戦後のアメリカ社交界

で人気を博した人物だそうです。





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また、ダニエルは撮影前に1年間ドレス作りを学んだそうで、実際に

縫えるようにまでなったそうです。

どうりで、このテーラーらしい裁断姿はプロの佇まいだと思いました。


以前彼は俳優業を休業して“ステファノ・ベーメル”というイタリアの

靴職人に弟子入りして靴作りを学んでいたこともあり、基本的に

物作りが好きな人なのかも知れません。


彼は今作品を最後に俳優業を引退すると話しており、一部では今後

デザイナーへの転身も噂されています。

彼なら本当に出来るかも知れませんね。





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そしてこちらの作品でも衣装を製作したのは英国の老舗テーラー

「アンダーソン&シェパード」だそうです。

同店も錚々たる顧客を持つテーラーとして知られ、古くはフレッド・

アステアやゲーリー・クーパー、現英国皇太子のチャールズもこの

お店の顧客として名を連ねています。


劇中では他にも“ヒルディッチ&キー”のシャツや、プライベートでも

顧客だという“ジョージ・クレバリー”のビスポーク靴などが着用され、

色々とこだわりのアイテムを身にまとい演じているようです。





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こちらは映画で彼が着た衣装に使われた生地の資料です。

1950年代の装いを再現する為、現代の薄い生地ではなく

ヘヴィーウェイトなツイードやフランネルを使用しています。


ちなみにこれらの生地は当店でも取り扱いがありますので、

ご興味のある方は同じ生地でオーダーすることも可能です。





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実際に着ている姿はこんな感じです。

アンダーソンらしく、しっかりした生地ながらも柔らかいムードが

いいですね。


また、広めにとったナチュラルショルダーに豊かな胸のドレープが

何とも言えず素晴らしいです。





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このブルーのヘリンボーン柄のオーバーコートはなんと34oz(約1kg)

もある超ヘヴィーウェイト生地で仕立てられたものだそうです。


実は彼の父親は同店の顧客だったらしく、この彼が着ているコートは

かつて父がオーダーしたものと同じように作られたそうです。


亡き父親へのオマージュの気持ちを込めてコートを仕立てるなんて

素敵なエピソードですね。





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こちらの作品は5月26日(土)からとしばらく先の公開となります

が、今から楽しみな作品のひとつです。



公式サイト
「ファントム・スレッド」




本日ご紹介した2作品の他に、衣装デザインとしてあと3作品

ノミネートされておりますが、仕立屋の自分としてはこのどちらかに

オスカーを獲って欲しいなと思っています。


ご興味のある方は3月5日の結果発表をチェックしてみてください。











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